ねこ・ねこ・幻想曲/高田 エミ

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りぼんですがお許しを。

ターゲットが年齢層低めなのでなんともいえませんが、最終回がほろりときます。
とにかく読んで欲しい一冊です。
ちょっと長いけどまぁマンガなので一気に読めますよ。

物語
一見普通の黒猫のシロが、お月さまの力で人間になって飼い主の里子やその家族を助けようと奮闘するドタバタコメディ、というくくりです。たしかに最初はひたすらドタバタしてます。最初でなくてもネズミが出て来てドタバタ、魚を追ってドタバタしたりなど。
 年月の移り変わりに伴う生と死や、捨てられた野良猫の境遇の貧しさ、人間の身勝手さ……そういった暗いテーマも時折顔を見せます。いじめ問題を扱った回もありました。かと思えば「なにもかもが平等で美しい国だ。きれいなもの みにくいもの──すべてを闇黒の闇がわけへだてなくつつみこむ」と言う闇からの使者が現れたりなども。

西荻夫婦/やまだないと

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恋人とのあり方をすごく考えさせられた作品。
ラストは曖昧でハッピーエンドともバッドエンドともつかず、ただただ切なくなりました。

愛の行き着く先はどこなのか?
そもそも愛とは何なのか?
現代の恋愛や結婚をリリカルに描いた秀作です。

この夫婦は恋人というなんとなくねっとりした甘みのある関係というよりは、日々を共有するのにお互いが適しているといった親友に近い。
それは一見とても厚い信頼で固められているかのように思えるのだが、男女においてははかなく脆いものだという側面を覗かされてドキッとする。
『子供』を排除した結婚生活をよしとする夫婦が激増した昨今にはまさにリアルタイムな作品だった。
しかし夫婦とは子供を生むためのツール、共同体だけではない。
だからといって、『子供』をはじめからお互いの意思を持って排除しようとする夫婦の在り方は、やがて崩壊へと向かわないだろうか。
それは結局引いては相手でさえ自分の都合のいい道連れにしか過ぎないからかもしれない。

物語
「わたしが、誰よりもわたしを選んで生きていることを彼にだけ許された気がして、その時以来もう何年もわたしは彼と一緒にいる。この先も彼しか許してくれないだろうと思う。/このうしろめたさ。/無駄な終末。」
結婚して7年、つきあって8年、西荻に暮らすみーちゃんとないとー先生。
ないとー先生は漫画家。
お互いに働いて、好きなことをして、一緒にいるときは一緒にいる。
親友とも兄妹ともいえそうな、親しいようで遠い関係。
夫婦の日常が淡々と描かれていく、その先に待つものとは・・・。

不思議な少年/山下和美

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山下和美のもうひとつのライフワークともいえるオムニバスで綴られる作品。
『人間とは何か?』という深く、困難な人類最大のテーマを、ひとりの神なのか天使なのか悪魔なのか、その存在すら謎の少年の目を通してさまざまな時代、さまざまな民族、さまざまな人生をもとに綴られる。

わたしは二巻の6話の「タマラとドミトリ」。
泣くエピソードはたくさんあるけれど、これはかなりやばかったです。

愛というのは、日常にまみれているものだとわかっていても、人はなかなかそこには気がつかないものです。
なにが『愛』なのかなんて誰にもわからないしわかる必要もないのだと思います。

タマラとドミトリのあいのかたちにも、きっと幸せだったとか不幸だったとか、そんなもの存在せず、ただそこにあったもの。そしてそれで生きていけるんだと思った。それだけなのだと。

物語
一族の束縛から逃れようと銀白の樹海をひた走るひとりの少女があの少年に出会う。
少女の名はタマラ
そして一族の子孫を残すためタマラが嫁ぐのは
森の灯台守、ドミトリ
はてしない樹海を照らす森の灯台の灯りのように
光りを求め逃れようとするタマラ
しかしミリと名のる少年は言う 十年待ってみようと・・・

僕の地球を守って/日渡早紀

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更に古くなってごめんなさい・・・。
でもやっぱりこれも学生時代に号泣しました。

前世での記憶を転生してからも夢に見て、覚醒していくという話。
SF色はかなり強いですが、人の心の内側を刻銘に描いているので、かなりシンクロする部分もありました。

これはでも年も年だったのでハマッてしまいましたねー、わたしも。
いやあ、また読み返したい作品です。

物語
東京の高校に転入した坂口亜梨子(ありす)は同級生である小椋迅八(じんぱち)と錦織一成(にしきおりいっせい)から、2人が同じ夢を共有している という話を聞く。夢の中では彼らは異星人の科学者であり、それぞれ玉蘭(ギョクラン)、槐(エンジュ)という名前で、ほかに5人の仲間とともに、「Z- KK101」と呼ばれている月の基地で、地球を見守って暮らしているという。

その後亜梨子は、マンションの隣の部屋に住む7歳の少年、小林輪を誤ってベランダから転落させてしまう。輪は奇跡的に軽傷で済んだが、それをきっか けに彼も「覚醒」し、前世の記憶がよみがえる。元気になった輪は亜梨子と婚約したい、とごねて周囲を困らせるが、陰では、人知れず怪しい活動を開始する。

しばらくして亜梨子は、リアルな夢を見る。迅八と一成からきいたものに似ており、亜梨子は木蓮(モクレン)と呼ばれ、紫苑(シオン)という婚約者と 会話していた。2人にその話をし、似顔絵を描いて見せたところ、間違いなく同じ夢だという結論に。もしかすると他の仲間、繻子蘭(シュスラン)、柊(ヒイ ラギ)、秋海棠(シュウカイドウ)、紫苑もいるのではないか、と、雑誌の読者連絡欄で呼びかけてみることに。程なく柊と繻子蘭の夢を見る者から連絡が入 る。

前世の夢「ムーン・ドリーム」を共有する彼らは会合を開き、前世の世界の年表を作り始める。亜梨子に無理に同行した輪も会合に参加。他のメンバーか ら、現存するはずの月基地を遠隔操作するためのキーワードを聞き出そうとする。輪の目的は何か。亜梨子は輪の暴走を止める事が出来るのか……

 

彼の手も声も/いくえみ綾

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高校生時代のバイブルでした(笑)
恋をしたくなったらこれを読んでましたねー。

いくえみ綾はほんとうにすごいと思う。
十代の心を、いつの時代もリリカルに描くことができる。
時代を感じさせないし、系統が逸脱することもない。

といってもこの作品は古いですがw

でも奈緒の揺れ動く思いだとか、恋愛を通して成長していく過程はいつもお手本になります。

付き合った時のドキドキ感とか、落ち着いてきてからの、あれ?ていう小さなすれ違いとか、十代につきものの制限(親、門限など)とか。
せつない~~~って思う。

やっぱり奈緒が健ちゃんに振られてしまうところは、涙の滝がピークですよ。
日本中の女子が泣いたところかと。

物語
高2の水内奈緒(みずうちなお)は内気な美術部員。親友の明世(あきよ)を通じて、明世と同じ陸上部の苫谷健司(とまやけんじ)と知り合い彼に惹かれていく。明世もまた健司のことを好きだが、健司は奈緒の絵を描くときの幸せそうな表情などに惹かれて奈緒と付き合うことに・・・。