「沖縄の心」
今回は「沖縄の心」を感じさせる、義理人情に生きたねずみ小僧・運玉義留のお話です。
沖縄ツアーに行ったときに添乗員さんに聞きました。
義留はある時、王子家に予告をして、金のまくらをちょうだいすると、投げ文をしました。
屋敷の内外はびっしり警護の士で、ありのはい出るすきもありませんでした。
しかし義留はすでに王子の寝所に忍び入っていたのです。
王子が黄金のまくらをしているその耳に、ぽとりと水滴をたらしました。
王子がはっと思って頭を上げたとたんまくらは義留の手に抱きかかえられていました。
やっとのことで運玉森に帰りましたが、追求の手はものすごく張りめぐらされて、義留は森を出て龍潭まできましたが、そこからどこにもいけない程、厳重な検問が行なわれていました。
義留はせっばつまって、竹を口にくわえて龍潭に沈みました。
そこへ警護の長の士がきて、
「これ程探しても網にかからないなんて、残念!」
と手にしていた槍を、壽留のかくれたところへぶすっと突きました。
槍は嚢留の心臓を一突きしていました。
・・・運玉義留は沖縄の義賊として、為政者への抵抗を貫いた「沖縄の心」の男だったのです。